ユスト

ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

13. 謎の男、現る

ベニーは凄まじい声で鳴きながら流されていきます。「ギャー――ッ!」
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

14. 謎の男の正体

二人は勝ち誇ったように笑いました。食べ物の恨みは、恐ろしいものです。二人の言葉に男の人はただ肩を竦めるばかりでした。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

15. 赤ちゃんドラゴン、ごはんを食べるの巻き

しばらくすると、ユストの腕の中からスピスピという平和な寝息が聞こえてきました。どうやら眠ったようです。ユストは椅子の背凭れに凭れかかると、ほっと吐息をつきました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

1. 幻を見る者

あれからどれくらい経ったでしょうか。女王はじっと一点を見つめながら、自問自答を繰り返していました。――あの時、どうすれば良かったのだろうか…不当に批判され嘲られたにもかかわらず、戦わずに敵前から逃亡してしまいました。
竜の赤ちゃん、拾いました。

2. 狂気の夜

両親と婚約者までをも毒殺した犯人は、いまだに捕まっていません。スクエアードでは毒殺は殺人の中でも最も残虐(ざんぎゃく)な方法として、重い刑(けい)が科(か)せられています。
竜の赤ちゃん、拾いました。

3. 人生の嵐

ユストは指先でそっと女王の髪に触れてみましたが、女王は何の反応も示しませんでした。ユストが愛した銀の髪も、今はもつれて絡まり合っています。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

4. 見えない明日

どこから洩れたのか、女王が錯乱したとの噂が密やかに、そして速やかに城内に広がりました。人々は女王が笑っても、悲しそうな顔をしていても彼女の狂気を疑いました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

その白い手で

ユストと女王が庭でお茶をしていると、羽根の生えた手の平サイズの二人組がうろちょろし始め...
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

青毛の馬

ユストが出会ったのは、100年に1頭、出るか出ないかの名馬。喉から手が出るほど欲しい名馬だったが...
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

ゼリーの正しい食べ方

妖精たちと仲良くなったユストは、妖精たちにゼリーを持っていってあげました。すると二人はユストが思いもしなかった方法で、ゼリーを食べ始めるではないですか!