少年

ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

21. キキとリンの小さなお家

夕食の間も妖精たちは絶え間なくしゃべり続け、おばあちゃんを笑わせたり、感心させたりしていました。今夜の主役は、間違いなくこの二人と言ってよいでしょう。おばあちゃんは妖精たちのために、マグカップに小皿を載(の)せた小さな簡易(かんい)テーブル...
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

22. 十三夜

食事の後、リューイはユストを誘って庭に出ました。今夜は十三夜です。昔から「十三夜に曇りなし」と言われるだけあって、今夜もよく晴れていました。月明かりが小さな庭を照らしています。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

23. 真夜中の大運動会

そうこうしているうちに楽しい時間はあっという間に過ぎ、11時になってしまいました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

24. ユストの愛馬

ユストは二人に礼を述べ、別れを告げると妖精たちを連れて家を出ました。おばあちゃんとリューイはユストを門のところまで見送るつもりでしたが、急に別れ難くなり、結局、ユストが馬を繋いである小川の畔まで見送ることにしました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

25. 別れのとき

人生にはたくさんの分岐点があって、一つ一つの選択で行先がどんどん変わっていきます。分岐点には今日のようにはっきりと自覚できるものもあれば、知らぬ間に通り過ぎてしまうものもあります。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

5. ミュウ、家竜になる

――思いっ切り思いっ切り怪しいわね。何を隠しているのかしら。あとで、こっそり調べなくちゃ!一方、リューイはお母さんにバレているとは毛ほども思っていないので、後ろ向きで階段を上りながらさりげなく話し掛けました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

6. ホットケーキのお布団

「ふぅ~、あぶない、あぶない。もう少しでばれるところだった。」リューイはホットケーキを机の上に置くと、ベッドの上を確認しました。ミュウは先程と同じ場所に大人しく座っています。リューイは安心すると、早速、ホットケーキにかぶりつきました。「うま...
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7. 未知との遭遇?!

――どこへ行ったのかしら?お母さんがふと、ベッドに目をやると布団の端からホワホワとした茶色の毛がのぞいていました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

8. 拾ったドラゴンには意外な特技がありました!

ミュウがリューイたちの家に来てから三ヵ月が経ちました。拾われたドラゴンの仔(こ)は家族の愛情を一身に受け(?)すくすくと成長しているようです。すっかり人間の生活に馴染んだミュウの様子をちょっと覗いてみましょう。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

9. 男の子、ガッコウへ行く

信じられない思いで目の前の扉を見ていました。――リューイが…リューイがボクを置いていっちゃった…