騎士

ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

13. 謎の男、現る

ベニーは凄まじい声で鳴きながら流されていきます。「ギャー――ッ!」
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

14. 謎の男の正体

二人は勝ち誇ったように笑いました。食べ物の恨みは、恐ろしいものです。二人の言葉に男の人はただ肩を竦めるばかりでした。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

16. 白竜と青竜の結婚

リューイがユストに夢の話をすると、ユストは黙って頷きました。そして暫く何かを考え込んでいました。「やはり、リューイさんとあの子には浅からぬ因縁があるようですね。」ユストは何か納得したようでした。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

17. 不老不死の薬

ドラゴンの血肉は万病の薬として、ブラックマーケットでは高値で取り引きされています。肉、皮、鱗、牙など体のありとあらゆる部位が売買の対象となりますが、中でもドラゴンの心臓は不老不死の薬として、一国を購えるほどの高値がつきます。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

18. 竜の契約者を訪ねて三千里

リューイは自分が結界内に簡単に浸入できたのは、赤ちゃんドラゴンを助けたいという強い思いがあったからだと思いました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

19. 忍ぶれど

ユストの話が終わると、部屋に静寂(せいじゃく)が訪れました。皆がそれぞれの思いに深く沈んでいました。ホー、ホー家の裏手(うらて)のほうからフクロウの鳴く声が聞こえてきます。「あら、フクロウが鳴いている!もう、そんな時間?」おばあちゃんがそう...
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

20. お泊り会♪ 

薪割りを終えたユストとリューイが玄関のドアを開けると、部屋の中から暖かい空気と一緒に香ばしい匂いがどっと流れだしてきました。「うわ~、今日はご馳走だね!クリスマスみたい!」テーブルの上にずらりと並べられたご馳走に、リューイが歓声を上げました。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

21. キキとリンの小さなお家

夕食の間も妖精たちは絶え間なくしゃべり続け、おばあちゃんを笑わせたり、感心させたりしていました。今夜の主役は、間違いなくこの二人と言ってよいでしょう。おばあちゃんは妖精たちのために、マグカップに小皿を載(の)せた小さな簡易(かんい)テーブル...
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

22. 十三夜

食事の後、リューイはユストを誘って庭に出ました。今夜は十三夜です。昔から「十三夜に曇りなし」と言われるだけあって、今夜もよく晴れていました。月明かりが小さな庭を照らしています。
ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

23. 真夜中の大運動会

そうこうしているうちに楽しい時間はあっという間に過ぎ、11時になってしまいました。