ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

ドラゴンの赤ちゃん、拾いました

1. ある日、森の中♪ 

ましてや生まれたての子猫など、肉食動物に捕まったら、柔らかい肉まんのようにあむ、あむと二口ぐらいで食(た)べられてしまうでしょう。
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2. 子猫のような鳴き声

――間違いなく、この近くにいる!リューイは確信を持ちました。捜索の手にも力が入ります。リューイは小川の畔に生えている小さな黄色い花をかき分けながら進みました。
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3. 期待外れ

リューイが白い布をそっと持ち上げてみると、中には子猫とは似ても似つかない、灰色のシワシワな生き物がいました。
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4. 困った時はおばあちゃんに相談してみよう! その1

そのときです。急に素晴(すば)らしいアイデアが閃(ひらめ)きました。「そうだ!おばあちゃんにお願いしてみよう!」なんでもっと早く考えつかなかったのでしょうか。おばあちゃんの家で飼(か)ってもらえば...
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5. 困ったときは、おばあちゃんに相談してみよう! その2

おばあちゃんの家のガラス窓は曇り一つなく、全てピカピカに磨きあげられ、家の中からは洗い立てのリネンの匂いと、なにやら甘い香りが漂ってきます。リューイはワクワクしながら家の中を覗き込みました。
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6. この子がドラゴン?!

おばあちゃんは眼鏡(めがね)を外すと、額(ひたい)に手を押(お)し当(あ)てました。「これはやっぱり、ドラゴンだわ…種類(しゅるい)にもよるけど、大人になったらすごく大きくなるわよ。」
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7. 時空の狭間で

それはおばあちゃんが森ではなく、まだ町に住んでいた子供の頃の話です。ある日、近所の人が奇妙な動物の死骸を拾ってきました。
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8. 美しい人

その夜、夢の中でリューイは髪の長い女の人が泣いているのを見ました。顔は見えませんでしたが、リューイはその人がとても綺麗(きれい)な人であることがわかりました。
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フェアリー、フェアリーケーキを食べるの巻

お腹を減らしたフェアリー達は、ショーウインドーに並べてあるケーキを見て...
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その白い手で

ユストと女王が庭でお茶をしていると、羽根の生えた手の平サイズの二人組がうろちょろし始め...